2005年2月26日

Keynote2.0 発表者ディスプレイ

Keynote2.0の新機能のひとつに,発表者ディスプレイというものがあります。スクリーンには通常のプレゼンテーションを表示しながら,手元のコンピュータには発表者に便利な情報を表示することができるのです。

昨日,ひさしぶりにプレゼンをする機会がありました。1月にKeynote2.0が届いてから,実際にプレゼンに使うのは初めてのことでした。そこで,新しい文字アニメーションやビルド,トランジションを使うだけでなく,発表者ディスプレイという機能も試してみました。

では,発表者ディスプレイの設定方法を解説してみます。


まず,Keynoteの「スライドショーの環境設定」を開き,ツールバーの「スライドショー」をクリックします。ここでは,主ディスプレイか副ディスプレイか,どちらにプレゼンテーションを表示するかを設定します。発表者ディスプレイを使用する場合,手元のコンピュータの画面,つまり主ディスプレイに発表者用の情報を表示しますので,ここは「副ディスプレイにプレゼンテーションを表示」をクリックします。



次に,ツールバーの「発表者ディスプレイ」をクリックします。ここでは,発表者用にどのような情報を表示するかを設定することができます。今回,私はノートを何も入力していなかったので,チェックを外しましたが,発表内容を入力しておけば,カンペとして使えるから便利ですね。その他の項目にはすべてチェックしました。

次に,「発表者のレイアウトを編集」をクリックします。


ここでは,発表者ディスプレイがどのように表示されるか,プレビューを見る事ができます。



また,プレビューを見ながら,表示項目をチェックし直すことができます。

ここまで設定が終われば,「再生」をクリックして,プレゼンテーションを開始するだけです。ただし副ディスプレイ,つまりプロジェクターが接続されていない状態では,発表者ディスプレイは表示されません。

実際にプロジェクターを接続して,テストしてみました。しかし,これがうまくいきません。何回設定を確認し直しても,主ディスプレイと副ディスプレイにまったく同じ画面が表示されてしまいます。

どこか設定を間違えたかな,といろいろ考えて,システム環境設定の「ディスプレイ」を開いてみたら謎が解けました。


プロジェクターが接続されている場合には,「調整」というタブが表示されるのですが,その中に「ディスプレイをミラーリングする」という項目があり,そこにチェックマークが入っていたのでした。これでは,いくらKeynoteで設定した発表者ディスプレイが活かされないわけです。

ビデオミラーリングを解除して,プレゼンテーションをスタートさせると,プレビュー通りの発表者ディスプレイが表示され,スペースバーを押すと,タイマーがスタートし始めました。

今回は,私が作ったプレゼンテーションを,上司が操作しながら説明することになったのですが,現在のスライド,次のスライドを両方とも見られるので,「さて,次に...」という具合に,次のスライドの予告をちょっと話してからスライドを切り替える,というテクニックが,余裕を持って行えるのはなかなかに便利なものでした。

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