2002年1月15日

DVDのある生活

今回はDVDの話。タイトルをどうしようかと考えて,「マックのある生活」をそのまま流用して,「DVDのある生活」としてみました。


私は10年くらい前からレーザーディスク(LD)を楽しんでいました。なのでDVDが出た時も,「どうせDVDはMPEGで圧縮されているんだから,レーザーディスクより画質が良いわけではないんだろう」,という頑な考えを持っていて,なかなかDVDに飛びつきませんでした。


それが,プレイステーション2が発売されたのを機に,とうとうDVDに手を出すことになりました。「DVDも見られる」ということで,新しいゲーム機を買う口実にしたというところがないわけでもないのですが。


しかし,なかなかお金の算段がつかないまま購入がのびのびになってしまいました。2000年の年末にDVDコントローラーが同梱された新しいタイプが発売されたのを機に,ようやく購入したというわけです。




というわけで,今回は私が持っているDVDタイトルの話です。

レオン完全版
最初に買ったDVDが,このレオン完全版でした。映画館でレオンを見たのはもう何年前になりますか。この完全版も映画館で見ました。完全版では掃除屋レオンと少女マチルダの淡いラブ・ストーリーが細かく描かれていると言われています。マチルダ役のナタリー・ポートマンは後にスターウォーズEpisode Iで見事な女王役を演じるようになります。

001年宇宙の旅
いわずとしれたSF映画の金字塔。最初に映画館で見たのは中学生の時でしたかね。(歳がバレる)
ダグラス・トランブルの特殊効果シーンは,今みてもまったく古さを感じさせないところがすばらしい。彼の元で育ったジョン・ダイクストラやリチャード・エドランドが,後にILMを設立しスターウォーズ,スタートレック,未知との遭遇などの名作を生むことになります。キューブリックの作品では他に「時計仕掛けのオレンジ」が大好きでした。今度ぜひDVDを手に入れたいと思っています。

2010年
アーサー・C・クラークが2001年の続編として書き上げた小説を映画化したもの。前作があまりにもキュブリックの映画になりすぎたということもあるせいか,宇宙船やコンピュータよりも人間ドラマに重点が置かれているのが面白い。HALが自分の最後を悟った時に,生みの親チャンドラ博士に対して言った言葉,「私も夢を見るのでしょうか」が泣けます。細かいところでは,主演のロイ・シャイダーとジョン・リスゴーがホットドッグの話で盛り上がるシーンがお気に入りです。

スター・ウォーズ Episode I
ようやくでたエピソードIのDVD。本編はもちろん,おまけがなかなか見応えがあります。特に1時間に及ぶメイキングは見もの。さらに本編は字幕・吹き替えはもちろんのこと,ジョージ・ルーカスやスタッフ達が延々としゃべる音声解説を聞きながら本編を見られるモードも用意されていて,実にお買い得な DVD。惜しむらくは,エピソードIIのトレーラーが収録されていない。このDVDリリースの直後にインターネットで見られるようになっただけに,できればDVDに収録してほしかったところです。

プリティー・ウーマン
実は私はジュリア・ロバーツの大ファン。そしてロバーツといえばプリティー・ウーマンというくらい大好きな映画です。ロイ・オービソンの大ヒットナンバーが流れると身も心もウキウキさせられます。お気に入りのシーンといえば,もちろんドンペリと苺ですかね。いまだにドンペリを(ごくごくたまに)買った時は,苺と一緒に飲みます。ジュリアがドラッグをやっていると勘違いしたリチャード・ギアが,彼女を追い出そうとするシーンで,実は彼女は糸で歯を磨こうとしていたのだと気づくシーンなども◎。

ペリカン文書
ロビン・ウイリアムズがピーター・パン役に扮した「フック」でのティンカー・ベル役以来,2年ぶりの復帰作となったのがこのペリカン文書。相手役はロバーツ自らが指名したと言われるデンゼル・ワシントンです。殺人事件の謎を追いつつ,悪いやつらに追いかけられて逃げ回る二人。ハラハラどきどき楽しい映画です。「2010年」にも出演しているジョン・リスゴーが,デンゼル・ワシントンの上司役を演じていて,これがまた実に渋くて良い。こういう理解のある上司の役が似合う役者ってなかなかいませんね。

エリン・ブロコビッチ
ノミネート3作目にして,ようやくロバーツに2001年アカデミー主演女優賞をもたらした一作。ジュリア演じる一見ハチャメチャな女エリンが,実在の人物で実話を元にしたストーリーだというからビックリ。シングルマザーの話なんて,ジュリアに向いているんだろうかと思いながら見たけど,これはまさにロバーツの映画です。

ルパン三世 カリオストロの城
モンキー・パンチのルパンを宮崎駿が監督した作品。最初から最後まで宮崎駿テイストで満ちあふれています。銭形のとっつあんがラストであんなカッコいいセリフを吐くなんて。10年ほど前,私の職場に宮崎さんがお見えになるという出来事がありまして,前日に購入した「風の谷のナウシカ」のLDにサインをもらいました。他の人はみな色紙だったので,LDを差し出したら宮崎駿が「おっ?」と言ったのだ。それだけが自慢。その直後に上映された「紅の豚」がまもなくDVD化されるので楽しみです。

トイ・ストーリー 1&2
アップルのCEO,スティーブ・ジョブスが現在もCEOを勤めているもう一つの会社,それがピクサー。そのピクーの大ヒット作がこのトイ・ストーリー1と2なのです。お子さま向けのCGアニメと見もせずに馬鹿にするなかれ。実にシナリオがしっかりしていて,大の大人でも思わず涙するシーンもあるのだ。特に2ではランディ・ニューマンの音楽が涙腺を刺激することおびただしい,いやはや。特典映像としてついてくる,「ルクソーJr.」「ティン・トイ」の2つの短編もお気に入りです。

2002年1月4日

小春日和


このページは最後の更新から3年以上も経ってしまいましたが,たまにお会いした方に「目の見えない猫は元気?」と聞かれることもあるので,ひさしぶりに更新することにしました。

といって,日がな一日,食う・寝る・遊ぶのカイさんにはトピックなどあろうはずもなく,とりあえず彼の近影をご覧いただくことにします。

日当たりの良い場所にセットされたカイさんの寝床。籐でできた寝床の中には電気カーペットが敷いてあるので,冬場は中で寝ていますが,小春日和の良い天気ということで,今日は上で寝ています。

カイさんの中年食

相変わらずお気楽で元気なカイさん。今年の5月で満8歳になります。人間にすると48歳くらいだそうで,あっという間に私の歳を追い越していきました。そろそろ成人病が気になるお年頃なので,食事もそれなりのものに変えてきました。

カイさんの主食は,今も昔もヒルズのサイエンスダイエットという粒状のドライフード。それにフリスキーのモンプチという缶詰をちょっと足しておりました。

最初はドライフード100%だったのですが,ドライフード100%だと,「またドライか」という顔をして食べ残すのに,猫缶だとうまそうに完食するものだから,いつの頃からかミックスで食べさせるようになってしまいました。

一昨年までずっと主食にしていた,サイエンスダイエットのメンテナンス。カイさんはこれで成長しました。おかげさまで病気知らず。


猫は舌で毛づくろいをするので,胃の中に大量の毛を飲み込んでしまい,それが貯まると嘔吐してしまいます。このヘアボール・コントロールは飲み込んだ毛をうまく排泄してくれる機能を持っているそうです。昨年はこれが主食でした。



つい最近出たばかりの新製品,胃腸の健康維持を助けるという売り文句のセンシティブ・ストマックです。ただいま試食中。




ドライフードに追加する猫缶として長年食べていたのが,このモンプチ味重ね。近所のスーパーに常時在庫がある唯一のモンプチだということもあって,約4年近くもお世話になりました。




近所のスーパーからモンプチがまったく姿を消してしまい,もともとカイさんの大好物だった,モンプチ白身魚を,遠いスーパーから買っています。

2002年1月3日

マックのある生活(その他もろもろ編)

マックのある生活の最終回は,ここまで出てこなかったその他のソフトやハードについて書こうと思います。




Mac OS X




��001年3月,待望のMac OS X正式版がリリース。さっそく購入してインストールしました。この時点ではOS Xで動くアプリケーションは何も持っていなかったので,もっぱらIEとMail,そしてiTunesなどで遊んでいました。




マックのある生活の最終回は,#1〜#3に出てこなかったその他のソフトやハードについて書こうと思います。




ことえり




新しくなったことえりは,前よりは賢くなったらしいけど,カスタマイズがまともにできないのは相変わらずということで,OS X対応のATOK14を購入しました。Mac OS 9用のATOK14と両方はいっているパッケージです。




Office2001




マックで仕事をするつもりはなかったのですが,同居人が所属するブラスバンドの名簿を手直しする必要に迫られたことがきっかけで,結局Mac OS 9上で使えるOffice2001を購入しました。




��9年からマックを仕事で使い始めて,97年からWindowsに切り替えましたが,来年あたりから,またマックで仕事をしたいなと思うようになりました。OfficeのMac OS Xバージョンはすでに発表されていますし,ファイルメーカーproも対応済み。あとはAdobeのPhotoshop ElementsなどのソフトがMac OS Xに対応してくれれば,問題なしです。




宛名職人




昨年まで,Windows用のMicrosoftはがきスタジオを使っていましたが,せっかくだから年賀状もマックで,ということで,タイミングよくMac OS Xバージョンがリリースされたばかりの,宛名職人にしました。




deskjet 930c




インクジェット・プリンタです。97年に購入したEPSONのPM-750Cをずっと使っていましたが,ついに壊れてしまったので買い換えました。思えば,私が89年に初めて買ったインクジェットプリンタもHPのDeskWriterでした。




HPのインクジェットプリンタの第1の特徴は,前面給紙で前面排紙であること。従って,プリンタの後部を壁にぴったりつけることができます。しかもこの930cは,使わない時は給排紙トレイを折り畳めるので,そうすると奥行きが25cmくらいしかとりません。




第2の特徴は,静かなこと。EPSONのPM-750Cは,印字はきれいでしたが,起動する時のヘッドの移動音がかなりうるさい。印字中もかなりうるさい。それに比べてdeskjet 930cの静かなこと,静かなこと。マンション住人にはありがたい静かさです。




第3の特徴は,印字が早いこと。特に,再生紙を使ったモノクロ印刷などはかなり早いです。




第4の特徴は,再生紙でもきれいに印字できること。私の場合,写真画質のカラー印刷は滅多にしないので,日常的に最もプリンタを使うケースというのは,文書やwebページのプリントなのです。こういう時は上質の紙はおよびでないので,もっぱら再生紙を使いますが,再生紙でもくっきりとした文字で印字してくれます。昔使っていたDeskWriterは,再生紙に印字するとインクが紙の繊維の間に染みる,ヒゲと呼ばれる現象がよく起きましたが,さすがに10年間の進歩はすばらしいです。




SO503i




��モード携帯電話です。これがマックの周辺機器と呼べるかどうかわかりませんが,結構お役にたっています。




基本的には携帯電話として,そして携帯メール端末として使っています。さらにiモードということで,インターネット上のiモードに対応したwebページにアクセスできます。




私がよく利用するのは,メインに使っているプロバイダ JENS SpinNet(旧AT&T WorldNet)の「携帯でよめ〜る」というサービス。これはJENSのメールに携帯からアクセスしてチェックできるものです。どこにいてもメールのチェックができる,しかも携帯電話のメールアドレスに発信されたものだけでなく,普段マックでチェックしているメールアドレス宛のものまで。これはけっこう便利です。便利なので,JENS以外のメールアドレスも全部JENSのアドレスに転送して,携帯でチェックできるようにしています。




それから掲示板。私が運営している石垣聡志応援団@webの掲示板は,TeaCupという無料掲示板サービスを利用させていただいていますが,ここはコンピュータからもiモードからもアクセスできる。しかも1つの掲示板をどちらからでもアクセスし,書き込みができるのが便利。さらに,掲示板に新しい書き込みがあると,私の携帯電話にメールで知らせてくれるので,間の抜けたレスポンスをしないですみます。




SO503iという機種は,本来はiアプリ(Javaプログラム)が高速で動くことがウリなのですが,あいにくとiアプリはまったく使っていません。最初のうち,物珍しさからゲームをダウンロードして遊んでみましたが,すぐに飽きてしまいました。なので,今度買い換える時は,iアプリはいらないので,503系ではなくベーシックな211系にしようかなと思っています。



2002年1月1日

マックのある生活(ホームレコーディング編)

マックのある生活の第3回は,ホームレコーディングについて。ホームレコーディングって何じゃろう?日本語ではこれを自宅録音,略して宅録などと言います。要するに,家でひとりさみしく曲を作って録音している人や,そのような形態。あるいは,そういった手法で制作された音楽のことを指します。宅録というとどうも暗くオタクな雰囲気がつきまとうので,ホームレコーディングとしてみました。中身は同じです,はい。

そもそも自宅録音を始めたのはいつにさかのぼるかというと,高校生の頃に父がテープ・レコーダーを購入した時がそのきっかけでした。当時のことですから当然オープンリール。で,このテレコは左チャンネルと右チャンネルを別々に録音することができたのです。通常はステレオ録音に使用するのですが,左チャンネルにだけ録音した後,これを再生しながら右チャンネルに別の音を録音するという技がつかえたのです。これを使って,モノラルの伴奏を聞きながらボーカルを録音するなんていう遊びをしていたのでした。

大学生になって,自分でカセットテレコを購入しましたが,カセットではこういう技は使えない訳で,自宅録音ごっことはお別れしてしまいました。

それから10年以上経過した87年。ついに初めてのマルチトラック・レコーダー(略してMTR),FOSTEX160を購入しました。倍速カセットで4トラックのMTRでした。


この前の年から,PC-9801とカモンミュージックのレコンポーザを使って,今で言うところのDTMを始めていたので,MTRに録音したギターやボーカルと,レコンポーザをシンクロさせて,もっぱら山下達郎の曲をコピーしまくっていました。

その後DTMのソフトは,レコンポーザからPerformer,Ballade,EZVisionと変わっていきますが,打ち込みがメインとなってほとんど録音はしなくなり,MTRも売却してしまいました。

とある日。町中を歩いていたら楽器店の店頭にSONYのMD−MTRが置いてありました。従来のカセットに代わってデータMDを記憶媒体に使用するMTRでした。そしてTouch & Buy,要するに衝動買い。しかしたまたまこいつが不良品だった。しかも思ったより使いにくい。そこで新品に変えてもらうついでに,TASCAMという別のメーカーのMD−MTRに差額を支払って買い換えたのです。これがPORTASTUDIO564といいます。


カセットに比べたら断然音は良いし,DTMとのシンクロもトラックをつぶさずにできるし,ピンポン(4つのトラックを2つにまとめて,空いた2トラックにまた録音できるようにすること)もデジタルで音の劣化なくできるし,と非常に満足なしろものでしたが,使えば使うほど,トラックが足りなく思えてくる。それにデータMDという媒体の将来性もいまいち不安。
というわけで99年。いよいよハードディスク・レコーディング(HDR)に移行することになりました。

HDRとは,簡単にいうとハードディスクを記録媒体としたMTR。アナログの音をHDに取り込むため,サウンド・ボードを使います。パソコン内蔵のサウンド・ボードではノイズが乗ってしまい実用的ではないので,HDR向けの高品位なサウンド・ボードを使用します。私が購入したのは,ドイツemagic社のAudiowerk2というサウンド・ボード。これにはMicroLogic AWというHDRソフトも同梱されていて,非常にお買い得なパッケージになっています。カセットやMDのMTRとは段違いの音質,しかも12トラックも使える。念願だった一人アカペラのレコーディングもできて,大満足でした。

唯一,不満だったのは作業途中にWindowsが凍り付いてしまうことがよくあったこと。Windows特有のシステムリソースというやつ,いまだによくわかりませんが,ちょっと重たい作業をさせると,あっという間にいっぱいになって凍り付いてしまうようです。

2001年。1月にサンフランシスコで行われたマックワールド・エクスポで,マック史上初となるCD-RWドライブ内蔵のPowerMac G4が発表されたのを機に,HDRを全面的にマックに移行することにしました。幸いにしてサウンド・ボードのAudiowerk2はG4でもそのまま使えるし,付属のMicroLogic AWはハイブリッド版なので,そのままマックに移行できました。




3月にHDRソフトを付属のMicroLogic AWから,LogicAudio Silverにアップデート。さすがに付録版とは違って,リバーブなどのエフェクトのキメが細かく,ザラついた感じがありません。さらに,録音できるトラック数が12から16に増えました。



HDRをWindowsからマックに移行して一番良かったこと,ずばり安定性が全然違いました。長時間の録音でも全然問題なし。同居人が所属しているブラスバンドの演奏会を録音したDATから取り込む時も,60分以上もだまって黙々と録音をしてくれる。CD−Rに焼く時は最長80分なので,LogicAudioの最長録音時間を80分に設定していますが,やればいくらでも長くできそうな感じです。

録音した音を波形編集した後,マック標準のAIFFというファイル形式に落とし,最後はCDーRに焼きます。CD−Rに焼くには,iTunesを使うのが便利です。AIFFに落としたファイルを,iTunesに読み込ませて曲順や曲間を設定して,CDを焼きます。これが無料でついてくるとは思えない,使いでのあるソフトですね,iTunesって。


場合によっては,AIFFをMP3に変換したり,MDやDATにダビングすることもあります。DATは92年に購入した初代のDATウォークマン(TCD-D3)を何回か修理しながら愛用していましたが,ノイズがひどくなってきたので,据え置き型のDTC-ZE700というDATデッキを使い始めました。MDデッキはMDS-JE630です。


現時点で私が必要とするシステムが,ほとんど揃っています。欲を言えばキリがありませんが,できればデジタル・ミキサーが欲しいですね。あとはLogicAudio上で使えるソフトウエア音源とか。

しかし,本来の目的であるオリジナル曲制作に関しては,なかなか思うようにはいきません。過去に何曲か作ったことはありますが,とても人様に聞かせられるレベルのものではないので,もっぱら好きなアーティストの曲をコピーしたり,バンドの練習用にデモテープを作ったりする程度です。

そんなわけで,HDRが最も活躍しているのは,同居人が所属しているブラスバンドのライブ録音をCDにマスタリングする作業になっています。