2004年4月17日

RAWファイル現像は楽し

EOS10Dを使い始めて,これまでずっとJPEGラージで記録してきたのですが,桜前線の北上にあわせて,RAWファイルでの記録を試してみることにしました。

EOS10Dで記録画質をRAWに設定すると,3072*2048というフルサイズのRAWファイルと,1536*1024というハーフサイズのJPEG画像が同時に記録され,それが1個のCRW_0000.CRWというファイルで保存されます。
これを編集可能な状態にするにはEOS10Dに付属してきたFile Viewer Utilityを使います。

RAWファイルからJPEG画像を抽出するには,このユーティリティを使います。
複数のRAWファイルをまとめて変換できるので,PhotoshopCSで開いて変換するよりもスピーディーです。

このFile Viewer UtilityでRAWファイルの現像も行うことができますが,パラメータの設定がスライダーではなく,「弱く,やや弱く,標準...」というようなプルダウン・メニューから選択するようになっていて,作業効率はよくありません。
この作業はPhotoshopCSで行った方が,きめ細かなパラメータ編集ができ,現像からレタッチにすぐ移行できて便利です。

PhotoshopCSのファイルブラウザでRAWファイルを開くと,ホワイトバランス,色温度,色かぶり補正,露光量,シャドゥ,明るさ,コントラスト,彩度,シャープ,輝度をスムーズに,偽色の提言,といった現像のためのいくつものパラメータを編集できるようになります。

JPEGファイルのレタッチでは不可能な,ホワイトバランス,色温度,露光量等のパラメータを編集できるのが,RAWファイル現像の面白みと言えるかもしれません。

しかし,こうして現像したファイルをJPEGファイルに変換する場合,元のイメージに近づけるのが結構難しいこともわかりました。
コンパクトデジカメでJPEGオンリーで使っていた時にはほとんど気にしたことがなかった,JPEG変換による情報のロスを,ようやく実感することができました。

ところで,JPEGファイルの管理はもっぱらiPhotoで行ってきたのですが,iPhotoはRAWファイルを扱うことができません。
PhotoshopCSのファイルブラウザはわりと高速なので,不便というほどでもありませんが,RAWファイルにはTHMというサムネイル情報が記録されたファイルが付属してくるので,これをうまく利用すれば,iPhotoでもRAWファイルを管理できるようになるのではないかと思います。
iPhotoの次のバージョンではぜひ対応してほしいです。

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