1999年12月27日

J's Garage Studioのリニューアル

Review#44で紹介したJ's Garage Studioがリニューアルしました。もっとも大きな変化は,PCを用いたハードディスクレコーディングの導入です。


ハードディスクレコーディングとは,録音用メディアにハードディスクを用いる録音方法で,Roland VS-880などのような単体のハードディスクレコーダーもありますが,私が選んだのはPCを使ったハードディスクレコーディングです。


これまで音楽用に使っていたMacintosh IIciが館林に嫁入りしていった(Review#71「Macintosh IIci 復活」)ため,かわりにインターネットなどに使っていたGateway GP6-400を,新たに音楽用パソコンとして使うことにしました。


PCに録音するためには,音を取り込むオーディオカードと,取り込んだ音を編集するソフトウエアが必要です。
私がやりたいことができて,コストパフォーマンスの高いものはと,いろいろ調べた挙句,emagic社のAudiowerk2に決めました。(日本代理店はMIDIA)




Audiowerk2に決めた理由は次の3つ。

アナログ2in2out,デジタル2in2putのシンプルな設計
上位機種Audiowerk8譲りの高音質
Micro Logic AWというソフトが付いてくる
Audiowerk2と添付ソフトのMicro Logic AWだけで,12トラックのハードディスクレコーディング環境が整ってしまうコストパフォーマンスの高さが決め手となりました。




その他のスタジオの機材構成は前と変わっていませんが,MTRとして使っていたTASCAM DIGITAL PORTASTUDIO 564は,MTRとしては使われなくなりました。
でも,もともとミキサー部分が比較的充実しているので,ミキサーとしてだけ使っています。




レコーディングからトラックダウンまでの手順は次のとおりです。


  1. MIDIトラックの打ち込み Micro Logic AWのMIDIトラックに,ドラム・ベース・キーボードなどのパートを打ち込む。
  2. オーディオトラックの録音 MIDIのバッキングを聴きながらMicro Logic AWのオーディオトラックにボーカルやギターを録音していく。
  3. 波形の編集 オーディオトラック上の波形データを開き,余分な個所をカットしたり音圧を上げるなどの処理をほどこす
  4. ミックス Micro Logic AW上でオーディオトラックのバランスをとったり,リバーブ,ディレイ,イコライジングなどのエフェクト処理をほどこしていく。
  5. トラックダウン ミキサーにAudiowerk2のミックスとMIDI音源の出音を立ち上げてバランスをとり,ステレオミックスをDATに録音する。

564に接続したマイクやギターなどの音は,Effect Sendを経由してAudiowerk2に送られ,ハードディスクに録音されます。同時に録音できるのは2トラックだけですが,ボーカルとギターくらいしか録音しないので必要十分といえます。


オーディオトラックは最大16トラックまで作ることができて,同時再生は12トラックまで。
またオーディオトラックはモノラルだけでなくステレオ録音もできます。


Micro Logic AWの上位バージョンにあたるLogic Audioを使えば,使えるトラック数やエフェクトの種類などもぐんと増えるので,いずれはLogic Audioにアップデートしたいと思っています。


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