2004年2月15日

BATTERY OSX対応

愛用のソフトウェア・インストルメント,NativeInstrumentsのBATTERYが,待望のMacOS X対応となったので,MIDIAのOSX対応版CD-ROM配付サービス(有償)に申し込みました。

ここに見えているアイコンは,上から順に,GarageBand,LogicAudio6,BATTERY,Audio MIDI設定の4つです。


将来的には,GarageBandで作成したプロジェクトをLogicでインポートできるようになるそうですが,現時点ではできません。

さて,BATTERYがOSXに対応したことと,Logicを最新版にアップデートしたことによって,待望のBATTERYのマルチアウトが使えるようになりました。

BATTERYのマルチアウトというのは,BATTERYの各セルにアサインされた各パート(キック,スネア,ハットなど)を,Logicのミキサー上で別々のフェーダーに立ち上げるということです。

これまでは,BATTERYがアサインされたAudioInstrumentのフェーダー一本ですべてをコントロールしていました。
これでは,ドラムの各パートごとに異なるイコライジングやエフェクトを施すことはできないので,トラックダウンの前に各パートごとにバウンスして,別々のトラックに配置していました。

さて,マルチアウトの設定を順を追って説明してみます。


まず,AudioInstrumentトラックにBATTERYをマルチインストルメントとしてインサートします。

FILEをクリックして適当なドラムキットを選択した後,OPTIONをクリックしてOUTPUTの設定を変更します。



ここでは,2stereo+8monoに設定しましたが,実際は1stereo+4monoくらいでも大体間に合います。

Applyをクリックした後,いったんBATTERYを終了して,もう一度起動します。(これをやらないと設定が有効にならないらしい)

さて,各セルのOUTPUTの設定変更は,BATTERYのウィンドウの右下にあるOUTPUTをマウスでドラッグして変更します。

これがなかなか変更できなくてあせりまくりましたが,思い切り上のほうまでドラッグしてやるとやっとOUTPUTの表示が変更されます。




さて,INFOメニューをドラッグしてOUTPUTを選択すると,各セルの上部に設定したOUTUPUTが表示されるようになります。


この画面でいうと,キックをm4(mono4),スネアをm5,ハットをm6にアサインしました。

タムやシンバルは変更していないので,s1/2のままとなっています。

この後,BATTERYのドラムキットを別名で保存しておくと,いつでも同じ設定が使えるようになるので便利です。
ただし,BATTERYではキットのファイルだけでなく,そこに含まれる波形データごと別ファイル,別フォルダに保存されてしまうので,同じファイル名で上書きしたほうがいいかもしれません。

次にLogicのエンバイロメント・ウィンドウでAUXフェーダーを3つ作ります。
インサートをクリックすると,BATTERYのOUTPUTが選択できるようになっているので,AUX1にはBATTERY4,つまりBATTERYのm4を,というようにアサインしてやります。
これで,AUX1にキック,AUX2にスネア,AUX3にハットがアサインされました。

実際にMIDIキーボードを叩いてみると,ちゃんとそれぞれのフェーダーのレベルメーターが上下するのが確認できました。
タムやシンバルはAUXではなく,元のAudioInstrumentのフェーダーにアサインされたままになっています。


これで,BATTERYの出力を4つのフェーダーで受けて,個別のイコライジングやエフェクトを施すことができるようになりました。
また,AudioInstrument1とAUX1-3の出力先をBUSに送ることによって,BUSフェーダーでBATTERY全体の音量をコントロールすることができます。

ああ,便利,便利。

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