Steve Jobsの基調講演を見るたびに,Keynoteアプリケーションを使ったプレゼンテーション技法の巧みさに目を奪われます。今回のWWDC2004でも,新しいテクニックを披露していましたので,なんとか再現できないかどうか試してみました。
このテクニックは,Mac OS X Tigerの話題に入る前に,OSの移行について説明した際に使われたものです。論より証拠,KeynoteファイルとQuickTimeムービーを作成してみましたので,どうぞご覧ください。
注:上のVRムービーを見るには、QuickTime 5.0以上が必要です。
【種明かし】
ここでは4つの表(table)を作成し,1つの表は1行3列からなっています。3つの列に左から,旧OS,→,新OS,というように入力しています。
表の塗りつぶしはKeynote独特のグラデーションを使ったもので,淡いグリーンと濃いグリーン,淡いブルーと濃いブルーの組み合わせで作成しています。
フォントはすべてMiriadです。なお,このフォントはMac OS X標準のフォントではなく,Adobe Photoshop CSに付属してきたものを,Font Bookを使ってシステムに追加したものです。
最後のWin95からLonghornへの表だけ,塗りつぶしではなく白い破線で囲まれていますが,これが一体どうやってできているのか迷いました。
結局,表のインスペクタだけでは不可能と判断し,長方形の図形を別に作成し,これの枠線を白の破線に指定して,先の表に重ね合わせ,グループ化しました。
最後に,それぞれの表に,左から右へのワイプを設定して完成です。
できあがってみると,どうってことのないテクニックなのですが,なかなかこういうプレゼンテーションにお目にかかることはありません。
Keynoteアプリケーションの使いこなしは,アイデア勝負ということですね。
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