2002年2月11日

DVDと本のある生活

だんだん,Reviewのタイトルがいい加減になってくるような気もしますが,とりあえず今回は最近買ったDVDと本のご紹介です。

プリティ・ブライド

原題は"Runaway Bride(逃げる花嫁)"なのですが,プリティ・ウーマンの監督と主演2人という組み合わせで作られた映画ということで,日本向けにこのタイトルにしたようです。従って,プリティ・ウーマンの続編というストーリーでは決してありません。

まあしかし,プリティー・ウーマンが大好きな人にとっては,この2人の組み合わせはたまりませんね。ただし,ジュリア・ロバーツはそれほど年をとった感じがしませんが,リチャード・ギアはかなり老けた印象を受けます。

また,プリティー・ウーマンでビバリー・ウィルシャー・ホテルの支配人役を演じたヘクター・エリゾンドも,相変わらずいい味を出しています。ついでにホテルのエレベーターボーイも,ちょい役で登場。

女王陛下の007

007シリーズはフレミングの原作も含めて,全て見て(読んで)いますが,この作品が一番好きです。何作にも渡ってボンド役を務めたショーン・コネリー,ロジャー・ムーア,ピアース・ブロスナンの作品よりも,この1作で降板してしまったジョージ・レイゼンビーのボンドに惹かれます。2番目に好きなリビング・デイライツという作品も,たった2作で降板したティモシー・ダルトンの主演というのも不思議です。(こちらはLDを持っています。)

とにかくこの映画は原作が素晴らしい。公開当時は,ジョージ・レイゼンビーが次の007には出ないとすでに公言していたこともあり,またジェイムズ・ボンド=ショーン・コネリーのイメージを持っていた人が多かったことから,あまり良い評価は受けないでしまいました。

しかし,この映画は他の007シリーズと比較して,史上最も原作に忠実に作られた作品でありながら,映画ならではの楽しさをピーター・ハント監督が十二分に引き出しているところが,このところの再評価につながっているのではないかと思います。

スティーブ・ジョブズの再臨

アップルの創設者の一人にして,パーソナル・コンピュータという概念を現実のものとして最初に世に生み出した現代のカリスマ。様々な言葉で賞賛され,あるいはプライベートや暴君的経営を非難されるスティーブ・ジョブズ。

この本は,1985年にアップルを追い出されて,1997年に再び暫定CEOにカムバックするまでの,十数年間にジョブズが関わった2つの会社,ネクストとピクサーの没落と繁栄を描きつつ,グッド・ジョブズとバッド・ジョブズの2つの側面をもつ彼の人となりを,彼を取り巻く様々な人々の証言をもって紹介しています。

とりわけ,金食い虫と言われたピクサーが,ジョブズの資金援助を受けながら地道な試行錯誤を繰り返し,ディズニーと提携して制作したトイストーリーの大成功までのヒストリーは,興味深いものがあります。

翻訳は,古くからのマックユーザーにはおなじみの大谷和利さん。巻末に,関係者や用語で引ける索引がついているのもなかなかいいと思います。

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