BMG JAPAN (2002-02-14)
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山下達郎のRCA/AIR YEARS。2番目に買ってきたのは,SPACYです。
CIRCUS TOWNに続く2枚目のソロ・アルバムが,このSPACY。このアルバム以降,山下達郎がプロデュースとアレンジをすべて行っています。前作はアメリカでの録音でしたが,SPACYは国内で制作されました。
国内とはいっても,シュガーベイブというバンドは解散してしまっているので,スタジオ・ミュージシャンを指名してレコーディングが行われました。このミュージシャンたちの顔ぶれをみると,なんともゴージャス!
ドラムの村上"PONTA"秀一と,ベースの細野晴臣を双璧とする第一級のミュージシャン達が顔をそろえています。当のミュージシャン同士は,これが初顔合わせだったという方もいたそうで,そんな緊張感の中でのレコーディングという点ではCIRCUS TOWNと共通していると言えるかもしれません。
ライナーノーツでも触れられていますが,山下達郎はドラム,ベース,ギター,キーボードの4リズムに関しては,全ての音の動きを譜面にこと細かく書いてミュージシャンに渡したのですが,誰一人として言うことを聞いてくれず,結果的には4人のヘッド・アレンジと言ってもいい状態だったそうです。しかし一人一人が一流のアレンジャーでもあるこのリズム・セクションから,アレンジャー山下達郎が思い描いた以上のサウンドが生まれたというところが,SPACYの一番の魅力かもしれません。
SPACYでドラムを叩いているもう一人のミュージシャン,上原"YUKARI"裕は,伊藤銀次率いるココナツバンクを経て,後期のシュガーベイブのメンバーにもなっていました。また,細野氏の他にもう一人ベースを弾いている田中章弘は,ナイアガラのレコーディング・セッションに参加しており,言ってみれば両者とも気心の知れた仲間ということです。
この2人の組み合わせは,次のアルバムGO AHEAD!にも引き継がれ,山下達郎のブレイクの最初のきっかけとなったと言われる名曲Bomber!を生み出すことになります。
さてそんなSPACYのベストワンといえば,やはりLOVE SPACEでしょう。なんといってものポンタのドラムがかっこいい!あんな風に流れるようにタムが叩けたらいいなあ。というわけで,ポンタにあこがれる私は,未だにパールのポンタ・モデルのスティックを愛用しているのです。
RCA/AIR YEARS,3枚目のIT'S A POPPIN' TIMEは,今月の給料が入ってから買いに行く予定です。
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