10年ぶりにナイアガラ・ムーンが再発されました。今回の30周年バージョンの特徴は,あの福生45スタジオでマスタリングが行われたということです。
ナイアガラ・ムーンは,エルビス・プレスリー,バディ・ホリーなど,大滝詠一が愛して止まないポップ・シンガー達に捧げる歌の数々が収録されたアルバムです。
様々な音楽スタイルの実験場であるとともに,決して恵まれてはいなかった環境の中で四苦八苦する,エンジニア笛吹銅次(大滝詠一の別名のひとつ)としての側面が楽しめる一枚でもあります。
そして見逃してはならないのが,キラ星のごときミュージシャンたち。
細野晴臣,鈴木茂などの大御所をはじめ,福生スタジオに出入りしていた,山下達郎率いるシュガーベイブや伊藤銀次率いるココナツバンクのメンバーなど,多くのミュージシャンたちのレコーディング中の会話などが,今回の30周年盤には収録されています。
それぞれの曲の歌詞には,数えきれないほどのパロディが散りばめられていますが,今となっては,どれが何のパロディなのか,分かる人はあんまりいないかも。これは何のパロディなんだろうか,と思いながら聴くのも楽しみかもしれません。
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