2004年8月7日

FINAL DISTANCE + 誰かの願いが叶うころ / 宇多田ヒカル

宇多田ヒカルの2001年のシングル「FINAL DISTANCE」と,2004年のシングル「誰かの願いが叶うころ」です。ジャケットといい,曲調といい,この2つのシングルには共通点が多い。

FINAL DISTANCE

セカンド・アルバム「DISTANCE」のタイトルチューンは軽快なミッドテンポの曲でしたが,ピアノとストリングスを中心とした重厚なスロー・バラードに生まれ変わりました。バラードということで,キーも2度下がっていますが,イントロ無しでいきなり宇多田ヒカルの低いボーカルから始まるところは鳥肌ものです。
FINAL DISTANCEはアルバム「DEEP RIVER」にもおさめられていますが,シングル盤をわざわざ購入した理由は,インストゥルメンタル・バージョンが欲しかったから。仕事がらみで来年行う予定のプレゼンの中で,これをBGMに使いたい場面があるのです。

誰かの願いが叶うころ

CAN YOU KEEP A SECRET?以降,宇多田ヒカルのジャケット写真を手がけていた紀里谷和明氏が,はじめて手がけたビデオクリップがFINAL DISTANCEでした。紀里谷監督の第1回作品となったのが,映画「CASSHERN」で,その主題歌が「誰かの願いが叶うころ」です。
歌詞はもちろん映画の内容と関わるものなのでしょうが,「みんなの願いは同時には叶わない」という一節は,私にとってはテロの恐怖と戦う人たち,戦火の中で泣いている子どもたちという映像を想起させるものでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿