今年から始めたQTVRづくりですが,少しずつノウハウが分かってきたので,この辺でメモっておこうかと思います。
QTVR作成環境(2004年8月版)
カメラ:Cybershot S70 (SONY)
三脚:VGB-36 (Velbon)※借り物
雲台代わりの縦位置L型ブラケット:E-6082 (エツミ)
ソフトウエア:
PhotoStitch (Canon),Photoshop CS (Adobe),MakeCubic (Apple),QuickTime Pro (Apple)
最初はEOS10Dで撮っていましたが,QTVR撮る時はいつも歩いて移動するので,最近は軽いCybershotを使っています。画素数は300万画素とEOS10Dの630万画素よりは落ちますが,QTVRには十分すぎるくらいです。
QTVRはカメラを縦位置で撮影すると天地が広くとれるので,三脚にそのまま固定するわけにはいきません。
QTVR専用の雲台がKAIDAN社などから出ていますが,あくまでお手軽派で通したいので,エツミの縦位置L型ブラケットで代用しています。ブラケットの下部に3つネジ穴が切ってあって,縦の金具に近い方のネジ穴を三脚に固定すると,Cybershotのレンズの中心が三脚のほぼ中心にくるので具合がいいのです。厳密には,カメラをもう少し後方にセットしたほうがいいみたいですが,まあこれで良しとしています。
撮影ポイントに着いたら,通行人の邪魔にならず,かつ見通しの良い,なるべく平らな場所を選んで,おもむろに三脚をセットします。三脚についている水平器でおおまかに水平をとります。(縦位置L型ブラケットの下部にも水平器を取り付ける予定)
カメラの電源を入れ,ズームを目一杯ワイドにします。
最初に撮影した構図がそのままQTVRの初期画面になるので,なるべくそこがどこであるか分かりやすい方角を向いて撮影を開始します。撮影の間隔は,液晶ディスプレイを縦に3分割したと想定して,画面の3分の1ずつズラしながら撮影していきます。だいたい一周18枚から24枚くらいが目標です。
撮影が終わったら手早く三脚を畳み,怪しまれないように気をつけながら帰ります。(QTVRの撮影って,見てる人からは絶対に怪しいと思われているに違いない。)
撮影した画像をiPhotoで取り込んだあと,PhotoStitchで開いて1枚の画像に合成し,JPEG画像に保存します。Photoshop CSでJPEG画像を開き,明るさ,コントラスト,色合いなどを修正し,アンシャープマスクをかけてから,縦400ピクセルくらいにリサイズして保存します。
MakeCubicでリサイズしたJPEG画像を開き,圧縮やTiltの設定を確認してQTVRムービーにコンバートします。
QTVRムービーをQuickTime Proで開き,ファイル-書き出しで「ムービーからファストスタートQuickTime VRムービー」を選択して書き出します。これでできあがり。
というわけで,PhotoStitchだけで作っていた頃に比べると,工程は増えましたが,その分Photoshopでレタッチできるようになったり,スクリーンのサイズを自由に設定できるようになったりと,かなり満足できる仕上がりに近づいてきたと思います。
大変参考になります。
L型ブラケットと水準器は必須ですね。
>見てる人からは絶対に怪しいと思われているに違いない。
そうですね。街の中で人や車の動きを気にしながら20カット近くも撮るには、それなりに勇気がいります。
測量技師のヘルメットと衣装が必要かも.......。
今のところ180度(パノラマ)止まりですが、折角のQuickTime Proが宝の持ち腐れになってしまわないように、一回転してみたいですね。
kohatchan | Homepage | 08.03.04 - 1:09 pm | #
どうもどうも。
測量技師のコスプレをするのはいいアイデアですね。
私はTシャツに短パンという超リラックス・スタイルでしたので,余計怪しかったかもしれません。
後からこのエントリー見て,もう少し親切に書いておけばよかったなと反省しております。
近いうちにそれぞれのソフトウエアの設定画面のコピーなども交えて,もう少し詳しい解説を作りたいと思っています。
J's Garage | Homepage | 08.04.04 - 1:36 am | #
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