ソニーミュージックエンタテインメント (2004-03-21)
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1984年リリースの大滝詠一作品,EACH TIMEが20年ぶりにリマスターされました。私にとっても思いでが沢山つまったアルバムです。
私が持っているのは,EACH TIMEではなくて,その後に発売されたComplete EACH TIMEなのですが,今回の20th Anniversary Editionは,内容的にはComplete EACH TIME + ボーナストラック3本ということになっていました。
ボーナストラックその1「Cyder '83」
おなじみ三ツ矢サイダーのCM。
NIAGARA CM SPECIALのテイクとは違うのかな〜と思って調べてみたところ,なぜか曲の時間が4秒長くなってました。かといって,テンポが違うということではないらしく,ちょっとだけ余韻が長いみたいですね。
ボーナストラックその2「恋のナックルボール(1st Recording Version)」
こんなテイクがあったなんて初めて知りましたが,歌詞が違うし,アレンジもずいぶん違ってましたね。
おなじみのテイクのほうは,84当時,まだ出始めだったと思われるサンプリングマシン(この頃だとE-muでしょうか)をバリバリに使ったバージョンになっています。
ボーナストラックその3「マルチスコープ」
これは昔NHKの教育放送かなにかでやっていた「マルチスコープ」という番組のテーマソングです。
EIICHI OHTAKI SONGBOOK2には,「ゆらりろ」というタイトルで収録されていますが,今回のはそのロングバージョンということでしょうか。
山下達郎のサンデーソングブック恒例の新春放談では,同居人のリクエスト葉書が採用されて,「マルチスコープのテーマ」をかけていただいたこともありました。
EACH TIMEの中で私が好きな曲と言えば,なんといっても「レイクサイド・ストーリー」です。
大滝作品では,自分をフッた女をうらめしく思う歌詞が多いと感じるなかで,比較的すらりとした後味を感じます。
夏の歌も好きですが,数少ない冬の歌も大好きなんです。
あとは,北村英治さんのクラリネットが美しい,「木の葉のスケッチ」もいいですね。
さて以前,大滝さんのサイトに「ホニオリン」というコーナーがあって,私もバチェラー・ガールがらみで投稿させていただいたことがありました。
バチェラー・ガールの,「裏に別れを用意してたね」という歌詞は,「裏には彼を用意してたね」とも聞こえますね。
これに対して大滝さんは,"That's Right!!"とおっしゃっていました。松本隆さんとのコラボレーションでは,歌詞にダブルミーニングを持たせることが多かったということで,その解釈は聞き手におまかせしています,とのことでした。
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