アップルが、MobileMeの移行とiCloudについてという日本語の解説ページを公開しました。
iDiskの終了など、MobileMeで出来ていたことが出来なくなる代わりに、iCloudになって新たに出来るようになることもあるようなので、覚え書きを書いておきます。
クラウド上のiTunes
iCloudを使えば、iTunesで購入した音楽が、あなたが使っているすべてのデバイスに自動的に現れます*。以前iTunesで購入したアイテムもダウンロードできます。好きな曲を、好きな時に、好きな場所で、ご自由に。ということなんだけど、私の場合、iPad2にはほとんど音楽を入れていませんが、問答無用でプッシュされてしまうのでしょうか。
容量が勿体ないので、プッシュする・しないを選択できるといいんですけどね。
さらに、iTunes Matchという有料サービスに申し込むと、手持ちのCDをリップした曲についても、代わりにiTunes Storeの曲が、どのデバイスにもプッシュされるそうです。
これが全てのiPodでできるなら面白そうだけど、一番音楽を聴いているのが車の中で、しかもiPod Classicを使っているので、私にはお呼びでない感じです。
iPodをiPhoneとつなぐだけで、iCloud上の音楽をプッシュしてくれるならいいけど、それはないだろうなあ。
フォトストリーム
iCloudがあれば、一台のデバイスで撮った写真が、ほかのすべてのデバイスにも自動的に現れます。シンクも送信も必要ありません。見たいと思った時、あなたの写真はいつでもそこにあります。これは中々に興味をそそられる機能です。これまでは、デジカメで撮った写真は、まずMacのiPhotoに読み込んで、それからiTunes経由で他のデバイスにコピーしていましたが、iCloudがあれば、デジカメ写真の読み込みは、どのデバイスを使っても自動的にMacやiPhone、iPadにプッシュされるということ。
ただし、これもプッシュする・しないを選択できるといいです。私のiPhone4は、容量が16GBなので、勝手に最新1,000枚の写真がプッシュされてくるのは、正直しんどい。
フォトストリームは30日しか写真を保存してくれないそうなので、その間にPCやMacにダウンロードしなければなりません。
この点においては、PCフリーとはいかないようです。
クラウド上の書類
複数のデバイスに同じアプリケーションがあれば、iCloudがすべてのデバイス上のすべての書類を、自動的にいつでも最新の状態に保ちます。すべてiCloudにまかせましょう。Mac、iPhone、iPadでiWorkアプリケーションを使っている人にとっては、便利な機能ですが、すでにDropBoxなどのサービスを利用している人には、あまり新鮮味がないかもしれません。
将来的には、サードパーティも含めたすべてのアプリケーションからiCloudを利用できるようにしていくそうなので、楽しみです。
DropBoxは、ファイルを他の人に公開することができるのですが、iCloudはそういうパブリック・フォルダのような使い方はできるのでしょうか。
アプリケーション・本・バックアップ
iCloudが、あなたのすべてのデバイスで、同じアプリケーション、同じ本をしっかりそろえます。あなたの情報もきちんとバックアップするので、万が一の時でも安心です。今まで、MacのiTunesと接続しないとできなかったことが、iCloudがiTunesの代わりをしてくれるということなのでしょう。
バックアップといっても、Macのバックアップもしてくれる訳ではありません。
さて、iCloudの登場で、PCやMacを持っていない人でも、安心して使えるようになるという点では、iPhoneやiPadを人に薦めやすくなるかもしれません。
ところが、フォトストリームとバックアップについては、Wi-Fi接続が条件となっています。
音楽やアプリケーション、書類のやりとりでも、大きなデータとなると、Wi-Fiが必要になってくるかもしれません。
PCやMacはいらないけど、Wi-Fiは必要というのは、なんかちぐはぐな感じもします。
PCフリーのWi-Fi環境ということなら、固定回線ではなく、WiMAXのようなモバイルルーターを使う人が、ますます増えるかもしれません。
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