2002年12月15日

PBG4専用ケース


さて,とっても美しいPowerBook G4ですが,その薄さゆえに,持ち運びの際にひねったり,ぶつけたりしたら大変。VAIOノートでは付属のソフトなインナーケースに入れてバッグに突っ込 んでいましたが,PowerBook G4はしっかりしたインナーケースが必要と判断しました。 

インターネットでいろいろ検索してみたところ,大阪府摂津市にある館林製作所という,ハードケース・メーカーが,理想的なインナーケースを製造・販売して いるのを知り,オンラインで注文しました。 このインナーケースは,一人のマック・ユーザーからの特注をきっかけに商品化されたという,PBG4専用のアルミ製インナー・ケースです。

VAIOノートのソフトケース
華奢なPBG4には不向きです

PBG4専用のアルミケースを見つけました

大きさはぴったり

細かいところまで丁寧な作り

110°しか開きません

角が丸いので布製バッグに入れても大丈夫

内側はフェルト張り

硬質スポンジの緩衝材付き

上に乗せて冷却台としても使える

ファンが止まるほどの効果です

林檎シールを貼ってみました

パワーマックからのデータ移行は,FireWireケーブルで接続し,PBG4を外部HDDとして扱うターゲット・モードで,高速に行うことができました。年内中に環境設定を完了し,年明けから職場に持ち込んで使う予定です。

2002年12月14日

PowerBook G4

新しいお仕事用ノートパソコンとして,PowerBook G4を購入しました。

先週アップした,ふと思い立ってパソコン・ヒストリーというページの最後に,こんなことを書きました。

お仕事マシンのVAIOが,かなりくたびれてきたので,次のお仕事マシンをゲットしたいと思っていますが,どうなりますか。乞うご期待。

実は,この時すでに新しいノートパソコンを買うプランができていたのでした。

98年5月にアップした,マックな男のWindows夜話にも書いたように,98年3月からWindowsマシンを仕事で使いはじめました。その前は,90年7月からずっと,Macintosh IIciを使い続けていました。

マックからWindowsに切り替えた主な理由は,職場にWindowsマシンが入りはじめた,ということでした。最近では,職場にWindowsマシンがごろごろしていて,LANを組んで,ファイル共有やプリンタ共有なども利用されるようになりました。

しかしマック,そうしたWindowsネットワークへの対応が進み,とりわけ,今年発表されたMacOS X Jaguarでは,標準でWindowsネットワークへのアクセス機能が整備されています。それに,Daveというユーティリティを利用すれば,Windowsネットワークにつながったレーザープリンタ(PostScriptプリンタ)を,マックから利用することができるのです。

また,一時期はMicrosoft Officeのマックへの対応が,後手後手に回るという状況もありましたが,アップルとMicrosoftの和解・提携といったプロセスを経て,マック版独自の機能を搭載したOffice:Mac v.Xがリリースされるようにもなりました。

そんなわけで,昨年1月から自宅で久しぶりにマックを使いはじめた私としては,そろそろ職場にもマックを,という気持ちが高まってきたわけです。

職場に持ち込む以上,スペースの制限がありますので,当然ノートということになります。また,これまで使ってきたVAIOノート(Pentium3 450MHz)を上回るパフォーマンスが欲しい,ということで,PowerBook G4以外に選択肢はありません。

そこで,タイミング良く11月初めに発表された,PowerBook G4(867MHz)を購入することになりました。1クラス上の1GHzモデルはもちろん魅力的なのですが,かろうじて30万を切っている867になりました。

前置きが長くなってしまいましたが,12月10日,いよいよPowerBook G4が我が家にやってまいりました。写真をバチバチ撮りましたのでどうぞ。








2002年12月9日

ふと思い立ってパソコン・ヒストリー

パソコンのファイルを整理していたら,数年前にエクセルで作ったパソコン購入歴のファイルが出てきたので,思いつきでパソコン歴をアップすることにしました。

もうすぐ20年目になろうとする,私のパソコン・ヒストリーです。
お仕事マシンのVAIOが,かなりくたびれてきたので,次のお仕事マシンをゲットしたいと思っていますが,どうなりますか。乞うご期待。

1983 PC-6001mkII
(NEC)
はじめてのパソコン。BASICの打ち込みに飽きたあと,外付けFDDとプリンタを購入し
,ワープロや表計算にも使っていました。
1985 NEC PC-9801F2
(NEC)
はじめての16ビット機,MS-DOSとの出会い。もっぱらワープロと表計算に使用。86年からMIDIシーケンサー
としても使い始めました。
1988 PC-9801VX21
(NEC)
ちょっと速い286マシンが欲しくて購入。実際は主にパソコン通信とMIDIシーケンサーとして使用。
1989 PC-286LE
(EPSON)
職場に持ち込んで使えるパソコンが欲しくなったので,はじめてのラップトップを購入。しかし,この直後にMacにはまり,1年もしないうちにお役ご免となる。
1989 Macintosh SE
(Apple)
記念すべき初めてのMac。これをバッグに詰めこんで,あちこち出歩いた思い出がいっぱいのMac。最初はPerformer専用機。後に仕事に使い始める。
1990 Macintosh Iici
(Apple)
この年から,Macを本格的に仕事に使い始めたため,より高速なマシンをということで,当時最高速であったIIciを購入。ディスプレイ込みで100万円以上しましたが,97年まで仕事で活躍してくれました。まさに愛着の1台。名機IIci。
1992 J-3100SS
(東芝)
ちょっとだけMS-DOSに浮気したくなって,白いダイナブックを購入。パソコン通信専用,というよりチャット専用機として2年間愛用しました。バッテリー故障したまま放置状態。
1993 PowerBook145B
(Apple)
白ダイナが故障した頃,友人から格安で譲り受けたもの。パソ通&MIDIシーケンサーとして愛用。
1996 PowerMac 7200/90
(Apple)

インターネット時代の到来とともに,さすがにIIciではつらくなってきたため,パワーマックを購入。その後同居人が使用していましたが,2000年にiBookを購入したため,お蔵入り。
1997 FMV-5150NA3/W
(富士通)
職場にWindows機が入ったのをきっかけに,やむなくMacから乗り換え。現在は私の父が使用中です。
1998 GP6-400
(Gateway)
自宅用のインターネット&ゲーム機として購入。通販でパソコンを買ったのは,これが初めて。99年からCD-RWドライブを増設して,HDR(ハードディスクレコーディング)に使用。
1999 VAIO PCG-XR7G
(SONY)
仕事に使ってきたFMVのHDDが壊れてしまい,大事なデータが飛んだのがショックだったので買い替えちゃいました。現役のビジネスマシン。そろそろ引退かも?
2001 PowerMac G4
(Apple)
やっぱMacだよぉ,ってことで5年ぶりのMac。自宅のインターネット&HDRマシンとして大活躍中。

2002年12月8日

スタジオJ's Garageがグレード・アップ

スタジオといってもただの部屋なんですが,ちょっとだけ機材がグレードアップしました。

約1年前に,Review#95「マックのある生活#3(ホームレコーディング)」をアップした時,最後にこんなことを書きました。
現時点で私が必要とするシステムが,ほとんど揃っています。欲を言えばキリがありませんが,できればデジタル・ミキサーが欲しいですね。あとはLogicAudio上で使えるソフトウエア音源とか。
ということだったんですが,予告通りこの2つを手に入れることができました。

そこで今回は,不定期に活動しているバンドの練習用に作ったデモ・テープのレコーディングの手順に沿って,現在のスタジオのシステムをご紹介いたします。曲はスピッツの「空も飛べるはず」です。

まず,今回使用した機材は次のとおりです。
コンピュータ PowerMacG4
ソフト LogicAudioSilver4.8
オーディオ・
インターフェース
Audiowerk2

MIDI
インターフェース
amt8
MIDI音源 RX5
XV-5050
ソフトウエア音源 Battery
マスターキーボード M1
デジタルミキサー VM-3100
マイク SM-57LC
エレクトリック・
ギター
FenderTelecaster
アコースティック・
ギター
モーリスTF-50

それでは,レコーディングの手順にそって説明します。

●準備
既存の楽曲のコピーですので,まず最初にバンドスコアをコピーして,これに小節番号をふります。これをやらないと,スコアとLogicAudioのデータとの比較をすることができません。

●ドラム

ドラムはM1を弾いてRX5を鳴らしながらリアルタイムに打ち込みます。マウスで♪を貼り付けるやり方もありますが,それだと音の強さ(ベロシティ)が一定になってしまうため味気ないフレーズになってしまいます。とはいっても1曲通してリアルタイムに打ち込むのは大変なので,パートごと(イントロ,Aメロ,Bメロ...)に分けて打ち込みます。弾き始める前に,M1のどのキーを弾くと,ドラムのどの音が鳴るのかを確かめてキーを叩きます。

LogicではMIDIシーケンスを繰り返し再生する(ループ)ことが簡単にできるので,同じパターンが延々と続くような時は,1パターンだけ入力してループさせればOKです。また,ドラムの各楽器(キック,スネア,ハットなど)ごとに,別々のトラックに入れていきます。こうしておくと,例えばスネアのパターンは違うけどキックのパターンは前の小節と同じ,という時にパターンの使いまわしがしやすいからです。打ち込みが終わったらタイミングのずれをクォンタイズで修正します。

●ベース

ベースはM1を弾いてXV-5050を鳴らしながら打ち込みます。かといって,ドラムのようにリアルタイムに譜面どおり打ち込むのは,私には無理なので,苦肉の策として,タイミングはリアルタイムに打ち込み,あとで音程を調整するというやり方を試してみました。まず,M1のキー1つだけを使って,ベースのタイミングだけを打ち込みます。この曲はCメジャーなので,C0のキーで打ち込むと,あとからの修正が楽になります。タイミングのずれはクォンタイズで修正します。画面上にC0の♪が,タイミングだけは合っているが横一線に並んだ状態で表示されました。次にそれぞれの♪を譜面を見ながらマウスで上下にドラッグして音程を合わせていきます。

●ガイド・ボーカル


ドラムとベースの打ち込みが終わったところで,普通ならギターの録音という順番になりますが,ギターを録音する際にボーカルが入っているほうが,今どこをやっているのかをつかみ易いので,ガイド用にボーカルを録音します。ドラムとベースだけのオケなので,いまいち音程がとりにくいところはありますが,あくまでガイド用なので,全部のオケが完成したあとは,もう一度歌いなおして差し替えます。マイクはSM57LCを使用。これはもともと楽器録音用のマイクなのでポップノイズを防ぐため,ポップスクリーンをマイクの前に立てて録音します。Logicにはエフェクトが一切かかっていない生の声を録音しますが,ヘッドフォンに送るモニターにはリバーブがかかっているほうが気持ちよく歌えて,音程もとりやすいので,デジタルミキサーに内蔵されているリバーブをたっぷりとかけてやります。ガイド用なのでさらっと一発撮りでOK。録音済みのボーカルトラックは,ノーマライズをかけてピークノイズが出ない程度に音量をあげておきます。

●ギター1
ギター1は生ギターのコードストローク。私のギターにはピックアップがついているのですが,いまいち音が良くないので,マイクをたてて録音することにしました。生ギターのコードストロークは,私が唯一,一曲通して演奏できるものなので,細工なしにひたすら何回も弾き直して録音します。

●ギター2
ギター2は,エレクトリック・ギターのリード。イントロ,間奏,エンディングに出てくる8小節のフレーズを弾きます。こいつは指が痛くなるくらい何回も練習したけど,結局8小節通してきっちり弾くのは私には不可能と判断して,3つに分けて弾いて録音しました。(お恥ずかしい。)

●ギター3
ギター3は,エレクトリック・ギターによるアルペジオ。ギター1のアコースティック・ギターに絡まるようにアルペジオをピックで弾きます。コードチェンジがうまくいかない箇所があったので,そこだけパンチインで修正してごまかしました。

●ギター4
ギター4は,ギター2のウラで鳴る2小節のパターン。2小節だけ弾いたやつをコピー&ペーストしてOK。

●ギター5
ギター5は,ギターソロ。これはハマリング,チョーキング,ベンドダウンなどを多用する,ディストーションがぎんぎんとかかった難しいソロなので,最悪の場合は,M1で打ち込んで音源を鳴らすことになるかも?と考えていたのですが,ギター2と同じ要領で,細かく何箇所にも分けて弾いたものをLogic上で合成することで,なんとか聞けるテイクができました。

●ボーカル
バッキングがほぼ完成したところで,ボーカルの録りなおし。今度は,ギターの音も入っているので音程が取りやすくなっています。テイク2でOK。

●バックグラウンド・ボーカル
バックグラウンド・ボーカルは「君と出会った奇跡が〜」の部分のハモリと,「深い眠りから覚めて〜」の部分の「ウ〜」という3声コーラスです。ハモリは,ボーカルも含めてミックスを抑えめのボリュームでモニターしながら録音します。オリジナルのCDを聞いてハモリのメロディーラインを覚えているので,割と簡単にOKテイクがとれました。3声コーラスは,CDを聞いただけでは音がとれないので,まずスコア通りにMIDIシーケンスを作り,1声ずつMIDI音源を鳴らした音をモニターしながら録音します。1声につき2回ずつ歌ったものを重ねると,まあまあ聞けるトラックができました。

●トラックダウン

できあがったトラックをミックスして曲として仕上げる工程です。まず,RX5で鳴らしていたドラムトラックを,Batteryというソフト音源に差し替えます。別売りのStudioDrumsという生ドラムのサンプル集を使うと,実に生々しいドラムの音に生まれ変わります。次に,BatteryやXV-5050を鳴らした音を,個別のトラックに録音していきます。以前は,MIDI音源の音をデジタルミキサーでミックスしていましたが,すべてのトラックをLogicに取り込み,Logic上ですべての音をミックスするやり方のほうが柔軟性があり,ミックス終了後すぐにCDに焼く作業に移れるなどの利便性があるのです。個々のトラックごとに,コンプレッサーで音圧を上げたり,リバーブやディレイなどのエフェクトをかけたりした上で,全体のバランスをとっていきます。マスターアウトを波形ファイルにバウンスして,それをもう一度Logicに取り込んでノーマライズすればマスターテイクができあがります。最後に,マスターテイクをiTunesに取り込んでCDに焼けば,すべての作業が終了です。