毎年1月のお楽しみ。マックワールドエキスポがサンフランシスコで行われました。ここ数年はQuickTimeストリーミングでライブ中継してくれるので,日本にいながらにしてジョブズの基調講演が見られるのがうれしい。
さて,今回の目玉はiLife'04とiPod-miniだったと思います。
iLife'04の登場とともに,これまでフリーダウンロードが可能だったiPhoto,iMovieが有償のアプリケーションになりました。iTunesはMusicStoreとの関係でフリーダウンロードが継続されるようです。有償とはいえ,まったく新しいアプリケーション,"GarageBand"を含んだパッケージで5,800円というのは十分リーズナブルなものでしょう。
iPhotoは動作スピードがアップしたらしいのと,iTunesのスマートリストのようなスマートアルバムの採用がうれしい。こいつをうまく使えば,これまでできなかった,時系列にそったブラウジングが可能になります。
iMovieはタイムライン上でのクリップのトリミングが,これまでより簡単にできるようになった。これまではイン点アウト点を指定して切り出していたのが,クリップの前後をマウスでドラッグするだけで,切り出しのポイントを指定でき,しかも元のデータは残っているので,何度でもやり直しができる。
ところで,ファインダから静止画像をドラッグ&ドロップすると,勝手にKenBurnsエフェクトがかかってしまうバグはなおったのかな?
iDVDはついに2時間までのエンコードが可能になった。これはうれしい。また,デジカメ画像でスライドショーを作る時にKeynoteのようなトランジションが使えるようになったのもうれしい。
それからまったく新しいiアプリケーションであるGarageBand。名前にGarageがついているところが,ガレージから出発したアップルらしくていい。
一昨年,Logicというプロ向け音楽ソフトを作っているドイツのemagic社がアップルの傘下になった時,近い将来このようなエントリー向けの音楽ソフトが出てくるだろうと予測した人がいましたが,満を持しての登場。実物こそ見ていませんが,基調講演を見た限りでは,かなりの完成度と感じました。
私自身,Logicを使っていますが,このGarageBandには非常に期待しています。
Logicとのインポート,エクスポートがどれくらいサポートされているのか気になりますが,さわっているだけで楽しくなるようなアプリケーションだと思います。
最後にiPod-miniですが,私は買いませんが,そこそこ売れるのではないでしょうか。爆発的に売れるかどうかはちょいと疑問。
256MBくらいの半導体メモリータイプのMP3プレイヤーで問題を感じていない人が,わざわざ4GBのiPod-miniに買い替えたりするのだろうかと思う。
私の場合は,iTunesやiPodを使い始めてからCDを買う枚数がぐぐっと増えてしまったタイプなので,今使っている5GBのiPodですら,ない頭をしぼって泣く泣く曲をカットしている状態です。