静止画でムービーをつくる便利なフリーウェアの紹介です。
アップルに予約注文を入れていたiLifeが届きました。iPhoto2,iMovie3はすでにダウンロード済みでしたが,iDVD3はこのパッケージでしか入手することができません。
そのiLifeに含まれる新しいiMovie3のウリのひとつが,静止画にパンやズームなどの効果をつけてムービーにしてしまう,Ken Burnsエフェクトです。ところが,これよりもっとお手軽で,かつ高機能なフリーウエアがあったのです。ZDNet Macの混沌の屋形船How Toという連載で,荻窪圭さんが紹介していたので,早速ダウンロードして使ってみました。 そのフリーウエアの名前はGranted SoftwareのStill Lifeといいます。
StillLifeを起動したところです。iMovieを思いきりシンプルにしたようなインターフェースです。
まず最初に画像を読み込みます。
画像が読み込まれると,iMovieのようなクリップ棚が開いて,読み込んだ画像がサムネールで表示されます。 次に画像クリップを,iMovieのタイムラインビューワのような,Scene Organizerと呼ばれる場所にドラッグします。 すると,メインウインドウに画像が表示され,左下に白い枠が表示されます。StillLifeではこの枠のことをShotと呼びます。この Shotの位置や大きさの組み合わせで,静止画像に動きを与えるのです。さて,最初に自動的に生成されるShotは白い枠で,そのサイズは640x480 ピクセルとなっています。Shotのサイズを縮小すると,枠の色もそれに応じて変化します。640x480より小さい場合は黄色,320x240より小さい場合はオレンジ,そして160x120より小さい場合は赤の枠になります。Shotは、移動したりサイズ変更する場合、常に4x3の縦横比を維持します。
メインウインドウが640x480ピクセルなので,640x480ピクセル以下のShotにすると,当然仕上がりの画質が落ちることになります。
それではShot1をムービーのスタート位置に移動します。ここでは,拡大画面から徐々に画面全体にズームアウトするムービーを作りたいので,Shotのサイズは640x480ピクセルのままです。
次にShot2のMoveスライダーを動かして,14秒くらいに設定します。Moveは,Shot1からShot2への変化に要する時間となります。その下のHoldはShot2に変化した後,静止状態で表示する時間となります。荻窪圭さんによると,このMoveとHoldの設定次第で,「あわただしいムービーになったり退屈なムービーになったりする。 」ということです。
設定が済んだら,Playボタンをクリックして,意図したとおりのムービーになっているか,その場ですぐに確認することができます。
意図した通りのムービーが表示されました。出来上がったムービーは,StillLifeで見る以外に,QuickTimeムービーとして書き出すことができます。それでは出来上がった QuickTimeムービーをご覧下さい。ファイルサイズを抑えるため,ビデオのサイズは320x240ピクセルに落とし,Sorenson Video 3,フレームレート15というフォーマットで圧縮してあります。もちろん本物はもっと綺麗です。
iMovieで読み出せるDVストリーム形式にも書き出せるので,これをiMovieで読み込み,トランジションやタイトル,そしてBGMなどを指定してやると,さらに完成度の高いムービーに仕上げることができます。
さらにiDVDで焼いてDVDプレイヤーでも見てみましたが,静止画だけのムービーでもやり方次第で面白いムービーが作れることが分かりました。クォリティもまずまずです。